【高齢者でも簡単】レクリエーション「7つの楽しみ」

高齢者である私たち「ひまつぶしの会」が開催しているレクリエーション「7つの楽しみ」をご紹介します。

介護施設で行われているレクリエーションは、風船やボール遊びなど、少し子供じみている(言ってしまうと少し幼稚な…)内容のレクリエーションも存在しています。

特に男性の方は、その場に馴染めず一人になってしまうことも少なくありません。

私たちが高齢者であるからこそ、自分達が本当に参加したいレクリエーションを考えました。

参加者の方からは「ストレスが少なくなった。」「最近物忘れが減った。」「毎月の楽しみが増えて、生きがいができた。」という声もたくさんいただきます。

私たちが考える「高齢者レクリエーション」とは何か、実際に開催しているレクリエーションの内容と合わせてご紹介しますので、ぜひご覧ください。

高齢者による高齢者のためのレクリエーションをお伝えします。

目次

  1. 私たち「ひまつぶしの会」で行う高齢者レクリエーションとは?
  2. 高齢者でも簡単!レクリエーション「7つの楽しみ」をご紹介

私たち「ひまつぶしの会」で行う高齢者レクリエーションとは?

高齢者レクリエーションの目的

高齢者レクリエーションを行う目的はいくつかありますが、私たち「ひまつぶしの会」が考える一番の目的は「高齢になっても生涯自立し、住み慣れた地域でお互いに支え合い、健康寿命を伸ばすこと」にあります。

ただし、子供じみたのはNG。自分自身がやって本当に楽しいと思えるレクリエーションをやることが大切だと思っています。

高齢者レクリエーションのメリット

高齢者リクリエーションのメリットは、「認知症予防」「健康長寿」「心身機能の維持・向上」など、たくさんのメリットがあります。レクリエーションを通じて、たくさんの人と楽しい時間を過ごすことにより、ストレスが緩和します。笑顔は一番の薬です。社会とのつながりを通して、いきいきとした人生を送ることができるのです。

高齢者レクリエーションの種類

高齢者レクリエーションは、4種類に分けられます。

運動するレクリエーション 体操、スポーツ、太極拳、ゲートボール、ビリヤード、お手玉
頭を使うレクリエーション 脳トレ、麻雀、囲碁、将棋、クイズ、パズル、クロスワード、すごろく、手品、トランプ、なぞなぞ
創作するレクリエーション 料理、イラスト、折り紙、工作、裁縫、俳句
リフレッシュするレクリエーション 歌、音楽鑑賞、演奏、散歩、お花見

詳しく説明します。

運動するレクリエーション

運動するレクリエーションは、心身機能の維持・向上を目指し、健康寿命を伸ばすために行います。ひまつぶしの会では、大師元気の会で「よしゆき体操」を行なっています。

頭を使うレクリエーション

頭を使うレクリエーションは、認知機能の維持を目指し、認知症予防が期待できます。ひまつぶしの会では、ぺぺメメの楽しみ処で脳トレや囲碁、将棋などのゲームをしながら楽しく語り合っています。また、大師昔を語る会では、昔の資料を用意して思い出話をするなど、認知機能に良い影響を与える回想法の効果も期待できます。

回想法とは、アメリカで生まれた心理療法です。グループメンバーに対して自分の過去を話すことにより、認知機能に安定をもたらす効果があります。

創作するレクリエーション

創作するレクリエーションは、手作業することにより脳が活性化され、認知症予防の効果があります。自分が作った物を人に見てもらったり、使ってもらって喜んでもらうと生きがいにつながります。ひまつぶしの会では、大師百寿クラブで料理をしています。また、ものづくりとおしゃべりの会では、折り紙や工作、裁縫などをしています。

リフレッシュするレクリエーション

リフレッシュするレクリエーションは、歌をみんなで歌ったり、ピアノなどの楽器を演奏して楽しむことにより、リラックス効果があり、ストレス解消につながります。散歩やお花見などの外出は、自然を感じることができますし、運動にもなるので積極的に行なっています。ひまつぶしの会では、大師歌を楽しむ会で歌謡曲や童謡、民謡を一緒に歌ったり、音楽演奏を聴いたりしています。

高齢者レクリエーションの注意点

私たちが高齢者レクリエーションを行う上で一番注意している点は、安全性です。

  • 会場の入り口に、つまづきそうな物はないか
  • 体操する時は、隣の人とぶつからないスペースが確保できているか
  • みなさんの食事を準備する時の衛生面には問題がないか

怪我をしないようにしっかり事前準備をして、楽しくレクリエーションできるように心がけています。

高齢者でも簡単!レクリエーション「7つの楽しみ」をご紹介

認知症予防に効果あり!誰でも簡単、盛り上がる「よしゆき体操」大師元気の会をご紹介

大師元気の会は、体操インストラクター・平塚喜之先生が行う「よしゆき体操」で盛り上がります。

よしゆき体操とは「高齢者の方」「運動の苦手な方」「エアロビクス初心者の方」でも簡単にできる、筋力トレーニングとエアロビクスを組み合わせた、健康寿命を伸ばすためのオリジナル体操です。

明るいキャラクターで楽しいトーク。認知症予防専門士の経験を生かし、確かな効果も実感できるとあって人気のレクリエーションです。

具体的に行なっている体操を紹介します。

リズム体操

音楽に合わせて身体を動かします。歌詞を聴いて、それにあった動きもします。出来ても出来なくても「気にしない」楽しく身体を動かして笑っていれば元気になります。みんなの息が合ってくれば楽しさ倍増です。

指体操

両手の指を動かす体操です。音楽に合わせたり、グー・パー・チョキを組み合わせて動かします。両手・片手、色んな動きに挑戦して、ゲーム感覚で知らないうちに握力アップが期待できます。

平塚喜之「物忘れの少ない人は指先を使っているからです。それと口先!(笑)よく喋って、よく指を動かす人は物忘れが少ないです。」

グーパー体操

左右の手を交互にグー・パーと動かします。最初は遅く、徐々に早く。グーとチョキにしたり色んなパターンで行います。

肩甲骨を動かす体操

両手を挙げて腕の形をA、Y、W、L、T、Oの形にして動かします。血流量アップ→体温アップ→免疫力アップに繋がる良い事づくしの運動!肩こりが解消され、頭痛も緩和されます。

足の運動

アップテンポな曲に合わせて足先をチョンチョン動かします。足先が終わったら、かかとをチョンチョン動かします。簡単なエアロビクスですが、しっかり足を動かすと良い運動になります。

大師元気の会の開催情報等は、以下のページをご覧ください。

大師元気の会

回想法で健康長寿。大師昔を語る会で思い出を語り合いましょう

大師昔を語る会では、以下のような取り組みをしています。

昔の語り合い

昔の資料や写真を用意して、みんなで思い出を語り合っています。これまでの人生を振り返ることは、これからの人生設計を描くきっかけにもなります。行政の方が見学に来て、一緒にお話をすることもあります。

大師昔を語る会の開催情報等は、以下のページをご覧ください。

大師昔を語る会

歌謡曲、童謡、民謡を一緒に歌いましょう。大師歌を楽しむ会をご紹介

大師歌を楽しむ会では、以下のような取り組みをしています。

みんなで歌う(合唱)

ピアノの生演奏に合わせてみんなで歌謡曲や童謡、民謡を歌います。リクエストした曲を歌うので楽しいですし、声を出すのでストレスが解消されます。皆さん明るい顔になり、心が癒されます。

大師歌を楽しむ会の開催情報等は、以下のページをご覧ください。

大師歌を楽しむ会

音楽療法と美味しい料理でリラックス。大師百寿クラブをご紹介

大師百寿クラブでは、以下のような取り組みをしています。

音楽療法

音楽療法士さんのもと、様々な楽器を取り入れて音楽を楽しみます。音楽には、人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する力があります。より良い生活(QOLの向上)につながる大事な活動です。

料理

音楽でリラックスした後は、料理をしてみんなで食事を楽しみます。大師百寿クラブ定番のお汁粉でホッと一息。

心身の障害がある方も、音楽や料理でコミュニケーションがとりやすくなります。

大師百寿クラブの開催情報等は、以下のページをご覧ください。

大師百寿クラブ

折り紙、工作、裁縫などの手作業が楽しい!ものづくりとおしゃべりの会

ものづくりとおしゃべりの会では、以下のような取り組みをしています。

折り紙

折り紙で色んな物を作ります。みんなで話し合って紙細工をすることもあります。

工作

お花の缶バッチなどオリジナルの工作をします。

裁縫

ペットボトルカバーなどの編み物をします。

ものづくりとおしゃべりの会の開催情報等は、以下のページをご覧ください。

ものづくりとおしゃべりの会

座ってできる簡単アクティビティと語り合い。ぺぺメメの楽しみ処

ぺぺメメの楽しみ処では、以下のような取り組みをしています。

脳トレ・クロスワード・パズル

脳トレドリルやクロスワード本、パズル本を使ってみんなで楽しんでいます。

囲碁・将棋・すごろく

囲碁、将棋、すごろくなどのボードゲームを楽しんでいます。

トランプ・手品

トランプをしながら語り合います。手品が得意な方のプチショータイムも。

クイズ・なぞなぞ

クイズやなぞなぞをみんなで出し合って楽しみます。

お手玉

お手玉をして楽しみます。

俳句

人生から得た教訓を俳句にする方もいれば、四季の折々を俳句にする方も。みんなで俳句を発表し合うので、話が弾みます。

イラスト・塗り絵

イラストや塗り絵を楽しみます。人それぞれの持ち味があって、素敵な作品ばかりです。

このように、椅子に座りながらできる簡単なアクティビティをしながら交流を深めます。

ぺぺメメの楽しみ処の開催情報等は、以下のページをご覧ください。

ぺぺメメの楽しみ処

在宅介護をしている方の情報交換はこちら。大師井戸端会

大師井戸端会では、以下のような取り組みをしています。

情報交換

在宅介護をしている方の情報交換を行なっています。大師地域「包括支援センター」 の職員が参加し、普段の悩みなどを話し合います。

大師井戸端会の開催情報等は、以下のページをご覧ください。

大師井戸端会

高齢者レクリエーションまとめ

  • 認知症予防、健康寿命、心身機能の維持・向上などたくさんのメリットがあります
  • 安全性に注意して怪我をしないように事前準備を行うことが大事です
  • レクリエーションは大きく分けて「運動する」「頭を使う」「創作する」「リフレッシュする」の4種類があります
  • 子供じみたのはNG。自分自身がやって本当に楽しいと思えるレクリエーションをやることが大切です